イメージトレーニングを取り入れているチームは日本ではまだ少ないようですが、本来このトレーニングは発想がやわらかい若いうちにはじめればそれだけ効果が高いといわれています。そのスポーツについての理解がまだ浅いうちにはプレーに対するイメージはむずかしいので、その競技を初めて、1年ぐらいたったらはじめるのが効果的だと思われます。イメージトレーニングは頭のなかだけでやるものではなく、実際のプレーヤ動きと合わせてやることによって、よりいっそうの効果をあげることができます。
 イメージトレーニングをはじめたばかりのときには、最初にひとつの動きやプレーを取り出しておこなうと分かりやすいでしょう。まずはなじみの深いフリースローについて、イメージトレーニングをしてみましょう。
 1本目をはずしたらどうするでしょう。何も考えずに同じようにうてば、同じようにはずれます。人によって2本目のうちかたはちがうと思います。練習のときを思い出す人もいるでしょうし、1本目を参考にして力の加減や方向を修正する人もいるでしょう。1本目のことは考えずシュートフォームをチェックする人もいますし、軽くその場でジャンプしたり、屈伸したりしてリラックスすることに集中する人もいます。
 ここでは自分が成功するイメージトレーニングのやり方の1例を紹介します。

1.「テレビを見るように自分がすばらしいフォームで完璧にシュートをしているイメージ」をする。
2.「自分がプレーしている視点でボールをかまえ、自分の思ったとおりの軌道でボールがゴールに入るイメージ」をする。
3.「1本目をはずし、気持ちを入れ替えて2本目をうつイメージ」をする。
4.「2本目をはずしたが、自分でリバウンドをとってシュートするイメージ」をする。
5.「2本目をはずしたが、味方がリバウンドをとり、それをフォローするイメージ」をする。
6.「2本目をはずし、相手にリバウンドをとられたときのイメージ」をする。

 試合中のイメージで、注意する点としては、「シンプル・イズ・ベスト」だということです。むずかしく考えず、簡単で、単純なプレーを正確にイメージできるようになるのが理想的です。このイメージを試合の説きに十分に活用しようとするのであれば、毎日の練習で同じようにおこなう必要があります。最終的に、何も意識することなく自動化された状態でこのイメージを活用することができるようになれば、上級者に1歩足を踏み入れたことになります。