図は、基本となるセットの位置。水色、みどりをフロント。黄色とピンクをウィング。紫をディープと呼ぶ。
 2-2-1には、オールコート、3クウォーター、ハーフの3種類の守り方がある。図はオールコート。つまり54番だ。
フロントは相手にうまくあたって簡単にスローインさせないようにする。ウィングはそれぞれのポジションでパスコースを邪魔する。ディープはセーフティマンの役目をし、ロングパスを出させないようにする。ディープは必要に応じてウィングのバックアップをする。

 左側の図Aは、相手が、短いパスをつないだり、ドリブルで抜いてきたときのシフトを示している。どのように動いたかは、図を見れば一目瞭然。それぞれの仕事ももうわかっているだろう。紫は黄色のポジションをカバーに行くが、それでもまだ、バックコートの防御に責任を持っている。
 右側の図は、短いパス(左側の図Aのような位置)のあとみどりの方に相手がドリブルしてきた場合を示している。フロント二人でダブルチームを組み、ほかのプレーヤーはボールの進んだ方に注意を向ける。ボールサイドのウィング(ピンク)はハイポスト近辺を守るが、このときには、自分のマークマンとボールの間に立つように右方向へ移動する。ディープ(紫)も右側によって邪魔をし、逆サイドのウィング(黄色)はセーフティに下がる。

 下の図は上の図Aからつづくパスの連続による攻めをされたときに要求される動きを図で示したもの

 Cの図はポストプレーヤーにディープの守るべき位置でパスをレシーブされる状況を示している。ディープ(紫)はボールの進むのを止め、ウィングとダブルチームをかける。ボールサイドのフロント(水色)はそれまでボールを持っていた相手をそのままマークし、簡単にリターンパスを出させないように注意。逆サイドのウィング(ピンク)はミドルエリア(コートの中央寄り)を守り、バックコートにも注意を向ける。逆サイドのフロント(緑)は空いてしまったコートの右側をカバーするために急いで下がる。

 Dの図はハイポスト近辺にボールが進むのをチェックしようとするウィング(ピンク)の前にパスが通った状況を示している。ピンクはすかさず、水色とダブルチームをかける。それに間に合うように、水色は全力でもどってこなくてはいけない。自分が抜かれたぐらいであきらめるようなことがあれば、ここでのピンクの苦労は水の泡だ。仲間が止めてくれることを信じて、今度はその仲間を自分が助けてあげられるように次のことを考え、全力で次の位置へ向かう。これが本当のチームディフェンスだ。ただの仲良しグループで終わってしまうようなチームワークなら必要ない。本当のチームワークはそれを越えたところにあるものだ。

 Eの図はさらに、サイドコートへパスが出た場合。緑はすかさずコースを止め、ピンクは全力でボールに向かって走り、ダブルチームを組む。水色はドリフター(パスカットをねらう人)となり、黄色はハイポスト付近、紫はゴール下を中心にケアする。

ハイポストにボールを入れられたら、水色と黄色でダブルチームを組み、紫は下のポジションにもどる。緑はドリフターとなり、紫はレーンの左サイドへと動く。

 もし、ハイポストがウィークサイドのチームメイトにボールをつないできたら(下の図)紫はそのプレーを止めるようにしなければならない。水色はダブルチームを組みに行く。ピンクはゴール下へいって紫の代わりをし、黄色は逆サイドのゴール下(ディープアウェイという)をケアする。

 これは、紫がゴールしたから連れ出されてしまうケースで、試合中はそれほどおこりやすいケースではないが、このような順番で攻めてこられた場合、これ以外に止める方法はない。

 逆に言えば、相手がこのようなゾーンをくんできた場合、このように攻めると効果的だということだ。具体的にいうと、・まず、サイドにボールを出し、・真ん中にボールを返して、・逆サイドにボールを出し、・ハイポストにボールを入れて、・逆サイドにボールをふる。このようにボールをまわした場合、ほぼ間違いなくゴールしたからリバウンダーを連れ出すことができる。または、それより前に相手にミスが出ることもある。たとえば、・や・の時点でゴールへのドライブコースが空くとか、・で1対1の状況ができるとか、・でノーマークになるとか、その後、ゴール下ががら空きとかそういうケースが出るってことだ。

 プレーヤーがこのように自分のポジションからはずされたときには、できる限りすばやく自分の責任を果たすべく戻るようにしよう。